老人は何故お金を溜め込むのかについてずっと考えている。 まさかの物入りの時のために。 それは正解だが、これは年代を問わず人類の知恵だ。 老人はこれに、これからはフロー所得を大して稼げないからという大いなる懸念が重なり、どうしてもお金の出費に慎…
60代に入り、身の丈に会う暮らしを意識した。 台所を改築し、食器は子供に譲り、調理道具も減らした。服も若い人にあげた。 すると、むしろ料理がしやすくなり、服のコーディネートにも迷わなくなった。 昨年70代になって、初めて気づいた感情がある。そ…
アフター60になると、さしあたってのやることがないことがなく、 「さて、今日はどうやって過ごそうか。」というタイプと むしろ、「ああっ、ここに行かなくちゃ、あれもやらなきゃ。」とThings to Doが満載なタイプの両方がいる。 しかし、双方ともに共通な…
老人になると、徐々に、情報をなかなか能動摂取しなくなるというのがある。 年齢効果で能動反応が鈍くなるのと、そもそもネット検索社会に染まった経験がないからだろう。 なので、「自分は社会の(情報の)速さについていけない」という劣等感を抱きがちな…
「アフター60からは未知の世界への突入」 そして、「衰えていく心身を、夫婦二人で一人になって乗り越るぜ。」 という60代後半、いわゆる団塊の世代の先輩の言葉には重みがあった。 僕自身、アフター60の生き方は千差万別であることを自覚したと共に、 各人…
結局、老人になると男女の性差というのがむき出しになる。 ちなみにこれはセックスのことを言ってるのではない。 長年連れ添っていると、趣味にしても、好きな番組にしてもお互いの好みの違いがはっきりし、性差が全面に出ること。 例えばTV番組で言うと、 …
「美魔女」とは、 そもそも2009年に光文社が40代向けファッション誌の中で使いだした言葉だが、 なかなかいい得て妙なのか、シニア女性にも拡大解釈され、定着しつつある。 女性の「いつまでも綺麗でいたい」、「かわいくありたい」 というのは 永遠のインサ…
アフター60のインサイトと言うべきか、身体感覚の話だが、 「重力に負けている」というのはある。 若い頃に気づかなかった地球の重力の重さを強烈に自覚し始めるのだ。 「階段を上るのがこんなにつらかったのか。」と言うのは、よくある発言だ。 気をつけて…
あなたもぶつぶつと独り言を言っている老人を見たことがあるだろう。 僕もその年代になってきたのか、路上や車内で独り言を言うことがある。 日常、不満や不快に思うことは人それぞれあると思うが、 それを極めて利己的な視点でぶつぶつと口に出してしまうの…
「現役時代はできなかったが、 これだけ働いてきたんだからいいだろう。」 と心の中で呟いて、 昼飯にビールを付けたり=いわゆる昼飲み、 午後のおやつに、喫茶店に行って800円くらいのケーキセットを頼んだり =甘いもの好き 5時から近所の中華屋で飲み始…
アフター60、特に、団塊の世代のインサイトとして 『生き急ぐ』というのはある。 健康年齢が漠然と75歳までというのを知っている彼らは、 いわゆる「リア充※」を満喫しようと無意識に思っている。 ※「リア充」=実際の現実の生活(リアル生活)が充実してい…
人口1億2700万の国日本。 1年単位でみれば、人口がぐんぐん減るわけではなく、ざっくり言えばステイだ。 マーケティング上、ことさら悲観する必要はない。 着目すべきは、むしろ世代の構造変化だ。 人口ピラミッドが正三角形から逆正三角形の国へ。 その時マ…