アフター60のインサイト② 「ささやかなご褒美」
「現役時代はできなかったが、
これだけ働いてきたんだからいいだろう。」
と心の中で呟いて、
昼飯にビールを付けたり=いわゆる昼飲み、
午後のおやつに、喫茶店に行って800円くらいのケーキセットを頼んだり
=甘いもの好き
5時から近所の中華屋で飲み始めたり=早飲み、
という傾向が
アフター60にはある。
それも、「ささやかなご褒美」を免罪符にして
何回も繰り返すのだ。
何だ、ご褒美は食い物ばかりじゃないかというなかれ。
飯は生きる基本だからなあ。
何故、定年後=アフター60か
人口1億2700万の国日本。
1年単位でみれば、人口がぐんぐん減るわけではなく、ざっくり言えばステイだ。
マーケティング上、ことさら悲観する必要はない。
着目すべきは、むしろ世代の構造変化だ。
人口ピラミッドが正三角形から逆正三角形の国へ。
その時マーケティングをどう変えるか。
2020年に当然市場の三分の一(34%)を占めるアフター60へのアプローチが鍵になる。
そのマーケットが掘り起こされているのかというとまだまだだ。
介護、健康食品、旅行関連など、一部業界は先行しているものの、
本格的に手をつけてない業界は数多い。
その理由は、ほとんどのメーカーやサービス事業者が
ビフォア60人材で構成されているため、アフター60のインサイトがわからないからだ。